◇◇私たちはなぜいこうと思ったか◇◇
私たちは、どうしていこうと思ったかというと、世界の環境問題について勉強し、笹栗先生から諫早湾のことを、ビデオや新聞などで詳しく教えてもらいました。そして、ムツゴロウやほかの生物達が死んでいるのが、わかりました。だから、一秒でも早く助けに行こうと思いました。そこで、校長先生に、次のような文でお願いしました。
私たちは、社会科の授業で「世界の環境問題」について、勉強をし、「身近な環境」というのをテーマにして、意見を出し合いました。そして、笹栗先生から、諫早湾のことをビデオや新聞などで、くわしくおしえてもらいました。たくさんのムツゴロウなどが、死んでいくのに、なぜこの干拓事業をするのだろうという疑問を持ちました。 そして、この九州の諫早湾で、くるしんでいるムツゴロウたちを、1秒でも早くたすけたくて (×2 ) たまりません。 そこで、おねがいがあります。私たち2の1を、諫早湾にいかせて下さい。帰ってきたら、学んできたことを、まとめたり、ホームページをつくったりして、多くの人に、この問題について考えてもらいたいと思っています。だから、どうか、いかせてください。 おねがいします。 2年1組 一同より |
1
ムツゴロウ 満ちることのない
有明の 潮を待っているの
ムツゴロウ 深い土の底で
ムツゴロウ 静かに眠るの
海は君たちの 楽園だったんだね
いつかまた 満ちる海が
戻るといいね
未来のために
2 ムツゴロウ 青い空の下で
のびやかに 泳いでいたのに
今,閉ざされた 世界の中から
ムツゴロウ なにを思うのか
自然をいつまでも 大切にしようね
手をつなぎ やさしい心 もてるといいね
未来のために
海は君たちの 楽園だったんだね
いつかまた 満ちる海が もどるといいね
未来の ために
未来の ために
未来の ために
あ〜 あ〜 あ〜
◇いつかまた 満ちる海が 戻るといいね 未来のために◇◇
の気持ちをいいます。
それは、ムツゴロウなどの生き物が干拓の礎(いしずえ)になって、未来のために「人間と自然の共存」について、深く考えていくもとになるといいね、という気持ちをこめています。
私たちは社会科の授業で、調べ学習をして、発表や討議などを何度もしました。
その一部が右の写真です。
そこでは、干拓事業に対して、農家の方々の立場を説明しているところです。
以下、私たちが勉強したまとめです。
.日本の干拓が始まったのは、推古天皇の頃、607年からで佐賀県
色久早湾は江戸時代後期にデルタ(三角州)の未端が干拓されはじめました。
..1952年、今の諫早湾干拓が南部総合計画より打ち出されました。この時は農地改革を理由としました。
..そのあと、防水対策、防災などの理由も付加され、現在があるのです。
左山手から 300年前(赤茶)→100年前(青)→70年前(茶緑)→50年前(赤)→今回(茶)
諫早市は肥前半島南部から島原半島、野母半島、 西彼杵(にしそのき)半島の農業地域をつなぐ 交通・経済の中心地要地を占める関係上、古く 鎌倉時代から農業地域の中心として発達した。 重要文化財の眼鏡橋や、天然記念物の オシドリ渡来地があります。
. 世界で最も干拓に力を入れているのはオランダです。 ポルダーとよんでいます。オランダ人は古くから、 低湿地を干拓して耕地化する技術に長じ、 1200年ごろからかなり広く人工的な干拓を つくってきた。このような干拓地の造成のため 水堀と風車を考えだしたが、低所の水堀はより高い 水堀へ風車の力で水をくみあげる。より高い位置の 水堀は低地のまわりをとりまき、低地との間には 堤防があって、風車はその堤防の上につくられている。 1853年にアムステルダム南方のハーレムメル湖が 蒸気力で排水されてから、干拓の技術は急速に発展した。
..私たち1班は、国・県等のこの干拓事業に当たってこられた方々のお考えを調べました。
..諫早湾では、集中豪雨が起きやすい地形である。これまでに、 諫早大水害に代表されるような、高潮、洪水、排水不良による被害が発生している。それを、この事業によって予防できる。
ムツゴロウは,体長17cmになるハゼで,有明海を象徴する存在である。体はほぼ棒状で,色は青みを帯びた褐色にコバルト色の斑点を散らしている。
干潟に掘った1mほどの穴に1年中棲み,潮が引くと穴から出て,泥の上の付着性の珪藻類(植物プランクトン)を食べる。巣穴は雄雌の区別なく一匹一穴ずつ持ち,巣穴の周囲の約1平方cmを占領し,他のムツゴロウが入ると追い払う。
似たようなものにトビハゼがいる。ムツゴロウとよく似ているが,大きさは8cmぐらいで,ムツゴロウにくらべて頭でっかちで,食べ物も小動物(エビ・カニ)と違っている。
両者ともえら呼吸と皮膚呼吸なので,乾燥をふせぐため,口に水を含んだり,穴に入って体をぬらす。だから彼らにとって,水は大切なのです。
干潟には他にもシオマネキなどのかに類や,貝類,ゴカイ類がいます。
まず、諫早干潟を一望できる「白木峰高原」に着きましたが、残念、雲が多く全く見えませんでした。しかし、そこで、写真のように、全体図を見て、位置を確認しました。
午前11時頃、「干拓の里」に着きました。ここで館員の方の説明を聞き、とくに、諫早の干拓が昔、江戸時代から始まっていたことは学習していましたが、その方法が高さ5メートルに及ぶ引き潮、満ち潮の差を利用してなされたとは驚きました。きて良かったです。
みんな夢中でした。アッと驚くほど急に足が埋まったしまいました。感想文の一部を紹介しましょう。
○ 泥まみれになって、生き物をとらえた後、みんなで海 に向かって、「ムツゴロウの歌」を歌った。とても心に残 った。 ○ たった、一つの命の生物たちは、一生懸命に生きて いるのだと思いました。 ○ とにかく広いです。びっくりしました。 ○ まだたくさんの生物がいると思うので、またきたいで す。 |
「ムツゴロウの歌」合唱
最も大きな声で、一番うまく歌え、何か胸が熱くなりました。 |